銃は意思を持っていません。銃が勝手に弾を撃ち出すことは決してありません。銃から弾が発射される時は、それを取り扱う意思を持った人が必ず介在します。
時々「警察官の銃が暴発した」といったニュースが流れてきますが、銃は暴発しません。発砲し(弾を発射させ)たのは警察官です。
英語では「ネグリジェンス(negligence)」と言います。「怠慢、手抜き、不注意、無頓着さ、不注意による過失」という意味です。
銃が危険だと言われる理由は、銃を扱う人の知識や経験、注意の不足により、大きな危害や損失のおそれがあるからです。
銃は常に一定の脅威しかありません。しかし、銃を扱う人が、安全に取り扱うための知識と、安全に取り扱おうという意識が足りないと、危険度が増します。
そして、自分が何をやっているかが分からないまま操作するのが最も危険です。
上手く撃てないのは危険か?
「射撃が上手い」とは、単に狙った標的に速く中てるのが上手いだけではなく、いつ、どこで、どのタイミングで、何を撃つかを判断しながら命中させられることを指します。
射撃が上手くなりたいのであれば、タクティカル(戦術)の前に、プラクティカル(実践)なシューティングスキルとマインドを身に付けることを強くおすすめします。
安全とは、許容できないリスクがないことを言います。
自分が何をやっているかが分からないまま撃つのは安全ではありません。
そのためにアカデミーでやっていること
タイムを計測しながら撃つことにより、練度(上達具合や練習の成果)を可視化しました。タイムを測ることで、安全と危険(リスク)を肌感覚で実感できます。
安全←自分→危険
今、自分が「安全」と「危険」のどこにいるのかを理解して撃てるようになると、「上手く」なります。