射撃仲間の娘さんが、実弾射撃に挑戦しました。
お父さんが所有している最高のオートマティックハンドガン(Staccato 2011 XL)で撃つ、初めてのシューティングです。
最高の天気のもと、最高のシューティングレンジでスティールターゲット(鉄板の的)を狙いました。
グアムで生まれて初めて体験した実銃によるピストル射撃、その結果は果たして?!
なんと、40ヤード先の直径12インチの的に、立射でたった3発目で命中させました。
9mmパラベラム弾の反動にも臆することなく、銃の取り扱いも飲み込みが早かったです。人差し指やマニュアルセイフティーの掛け方もすぐに覚えました。
とてもリラックスしていて自然な立ち方。上半身が少し後傾になるので、そこを真っ直ぐに。非常に綺麗な姿勢で撃ちました。
両足の位置は肩幅よりもかなり控えめでコンパクト。前後に程良く開いて立っていたのが印象的でした。
あまりにもナチュラルなので聞いてみると、合気道、サッカー、バスケットボール、クロスカントリーをやっていたそうです。
安定感があって尚且つ前後左右に即座に移動できそうな立ち方は、そういった武道やスポーツで身に付いたものなのでしょう。
銃の握り方も頼りないほど柔らかく、撃つたびにサポートハンドがすっぽ抜けるほどでしたが、それでもちゃんと的に中っているので、今日は余計なことは言わずにそのまま撃ち続けてもらいました。
その後、スティールチャレンジのステージのひとつ、ラウンドアバウトを一緒に撃ちました。
最初のランでは連続して撃つという連射の迫力に圧倒されていましたが、何度が繰り返しているうちに、一発一発良く狙って確実に中てていく姿勢に。
無欲というか無心というか、まるで禅僧のような淡々とターゲットにヒットさせていく静かな射撃に、こちらの方がお手本を見せてもらっているかのようでした。
練習が終わる頃には、50メートル先の直径30センチの的に、立射で3発連続で命中させるではありませんか。
射撃はターゲットに中ってこそ。
いくらよく狙っても、いくらカッコよく構えても、的に中らなければはいそれまで。中るまで狙い続ける集中力と、中てるために必要なことへ全身で向かっていく姿を目の当たりにしました。
去年から射撃を始めたお父さんは、この一年で7,000発以上撃ってきましたが、彼女の射撃にニガ笑いしながら嬉しそうにしていました。
彼と一緒に練習してきた僕も、単に集中力とか若さで片付けられない圧倒的な彼女の可能性に、ある種の諦めと希望が湧き上がるのを感じていました。
自らの老いを受け入れ、次の世代を信頼し、安心して託すといった、明るい未来が確かにあるのだなと。
娘さんのその自然体なシューティングスタイルに、お父さんと僕は完全に打ちのめされてしまいました。
僕も嬉しくなりました。
あ〜! 楽しい一日でした。
※ お申し込みの際にリクエストいただければ、追加料金にてSTACCATOでのシューティングが可能です(お問い合わせください)。