SFAが2011(1911 DS)を作ったよ〜

スプリングフィールドアーモリー(SFA)が、2011を発表しました。

その名も『PRODIGY』。

「非凡」といったところでしょうか。「天才」とか「天性の」とか「神童」とか、そういった感じです。モーツァルトといった天才作曲家をプロディジーって呼びますよね(彼の別名は神童だったとか)。

1911(Nineteen Eleven)のスライドに、ダブルスタックのフレームやグリップモジュールと組み合わせたハンドガンを、2011(Twenty Eleven)と呼びます。今回、スプリングフィールドアーモリーが発表したハンドガンは、2011ではなく「1911 DS」として独自のプラットフォームを印象付けようとしています。ここ数年のSFAは、こういったブランディングにも力を入れていますよね。

発表されて100年以上が経過した今も、多くのシューターたちから絶大な信頼を得ている1911は、アメリカの軍用拳銃として開発され、1911年に「M1911(通称「コルトガバメント」)」として制式採用されました。

マンストッピングパワーの高いピストルの開発を軍から求められた設計者のジョンブローニングは、大口径の45ACPを考案し、この弾が撃てる8(7+1)連発のシングルカラム(シングルスタック)オートマティックピストルをデビューさせたのです。

その後、フランス軍から頼まれて設計したブローニングハイパワーは、ジョンブローニングの最後の作品ですが、こちらは9mmパラベラムを使用した、14(13+1)連発のダブルカラム(ダブルスタック)のピストルです。

9mmパラベラムの撃ちやすさと、敵の倒し方に対する考え方がアップデートされ、ピストルは多弾倉化が進みます。

1985年、アメリカ軍のピストルは、M1911から16(15+1)連発のベレッタM9(92F)に。同じ年には、オーストリア軍が18(17+1)連発のPi80(グロック17)を採用、M1911の倍以上の弾を連射できるまでになります。

ポリマーフレームでハンマーを持たないストライカー方式のグロック17は、価格の安さやメンテナンスのしやすさから、アメリカのLE(法的機関)や日本の警察でも採用され、グロックに触発された他のメーカーも、こぞってポリマー製のピストルを開発、販売して今に至ります。

ついでに書くと、2017年には、アメリカ軍はSIG SauerのM17(P320)、M18を採用。装弾数は18(17+1)発に。エクステンディッド(延長)マガジンを使えば、装弾数は22(21+1)発にまで増やせます。

脱線ついでにもうひとつ書いちゃうと、SIG P320の最大の特徴は、トリガー周りからストライカーを動かすパーツ(Fire Control Unit:FCUと言います)を「銃」と見なしたこと。今まで銃と見なされていたフレームはグリップモジュールとし、バレルやスライドと同じパーツのひとつとして扱われるようになりました。

これにより、FCUさえあれば、グリップモジュールとスライドを組み合わせることにより、さまざまなサイズのピストルにコンバートさせることが可能に。「銃」が一梃あれば、フルサイズからサブコンパクトまで用途に応じたピストルが自分で作れるようになりました。

https://www.sigsauer.com/p320-fire-control-unit.html

話を戻します。

1911の特許が切れた1986年以降、各メーカーがガバメント(M1911)のコピーを作る中、1993年、STI(Science Technology Ingenuity)というメーカーが、金属のレシーバーにダブルカラム(ダブルスタック)のポリマーグリップを付けた、9mmパラベラムが撃てるガバメントの開発に取り掛かります。装弾数18(17+1)発のガバメントモデルは、2011(Twenty Eleven)と呼ばれました。

1911が多くのシューターたちから絶大な信頼を得ている理由は、素直でまっすぐ引けるショートストロークでクリスプなトリガー、使いやすくキレの良いマニュアルサムセイフティー、安心のグリップセイフティー、ハンマーがある(コッキングできる)こと、リコイルマネージメントのしやすさ(それでもフリンチしちゃうケド)、あと、すごくカッコイイことです。

個人的には、1911に欠点はありません。「ハンドガンは、1911とそれ以外」と言っても良いほど。それくらい、1911の存在は絶大です。それでもあえて言うなら、、、装弾数、でしょうかね〜
あと、持ち歩くとしたら、ちょっと重めかも。

9mmパラベラム用の1911だと、装弾数は11(10+1)発になります。チェンバーに1発入れて、マガジンに10発で合計11発。スティールチャレンジといった競技であれば、的(ターゲット)は5個なので十分戦えます。でも撃つ相手が的ではなく敵の場合、その数は決まっていないので、弾は多ければ多いほど戦いやすくなりますもんね。

21世紀、時代はすっかり9mmに。
そして多弾倉が当たり前になりました。

1994年5月に2011をリリースしたSTIは、2020年の5月に社名を『Staccato』に変更。1911のトリガープルとセイフティーメカニズム、ショートリコイルのなめらかな撃ち味と、グロック17やSIG P320と同じ装弾数を合わせ持たせたStaccatoの2011は、特にシリアスなシューターたちの間で親しまれています。

STIの2011が発表されてから28年が経過した今年2022年9月1日、スプリングフィールドアーモリーは、2011をダブルカラムの1911として、「1911 DS Prodigy」という名と共に、満を持して世に送り出したのです。

Staccatoよりもリーズナブルで、オーダーしてから3〜4カ月待ちといったこともなく、グアムのガンショップにも早速今週4.25インチのアイアンサイトモデルが入荷しました。CQBグアムでも、「ダットサイト付きの5インチモデルが入荷したら買いましょう」ってことになっています。

あ〜長かった。
あとはごゆっくり
動画(と写真)をお楽しみください。

Prodigy™ – Springfield Armory®

Prodigyのグリップは、HELLCATと同じアダプティブグリップテクスチャー。握る力によって掌(手のひら)に食いつくプレッシャーアクティベイティッドテクスチャリングを採用しています。

カスタムグロックでお馴染み、エージェンシーアームズ(Agency Arms)とコラボしたAOSマウンティングシステムは、各種ダットサイトが掲載可能。対応するダットサイトは以下の通りです。

A12B Plate
HEX Wasp
Holosun 507K-X2
Holosun 407K-X2
Shield RMSc
Shield SMSc
Shield RMS2
Swampfox Sentinal

A13B Plate
HEX Dragonfly
Vortex Viper
Burris FastFire 2
Burris FastFire 4
Crimson Trace CT RAD Pro

A14B Plate
Trijicon RMR
Trijicon SRO
Holosun 407C-X2
Holosun 507C-X2
Holosun 508T
Riton X3 Tactix
Swampfox Justice

A15B Plate
Leupold DeltaPoint Pro
EOTech EFLX

A18B Plate
Aimpoint Acro

A19B Plate
Holosun 509T

1911 DS Prodigy™ Handguns – Springfield Armory

追伸:
「それでTakaさんはどれにするの?」かって?

Staccato Pのアイアンサイト&スティールフレームモデルと、スプリングフィールドアーモリーのダットサイト&マニュアルセイフティー付きのHELLCAT RDPの2挺持ちでしょうかね〜
左手にデイトナ、右手にアップルウォッチのイメージ、、、ノリが完全に中学2年生ですね。ウマシカは楽しか〜

スプリングフィールドアーモリーから『HELLCAT RDP』がリリースされました

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