写真は9mmパラベラム(9x19mm)弾です。CCi、PMC、そしてフェデラルのファクトリーアンモです。

撃ち比べてみましたが、正直、よく分かりません。
「どこでガソリン入れる? やっぱシェル?」みたいな感じでしょうか。「フェデラルの弾、なんかパワフルかも」といった感じです。


とはいえ、火薬の種類や量、弾頭の重さなどで、撃ち味は確かに変わります。いずれ自分用の弾薬はリロード弾にするつもりなので、作れるようになったらみんなで撃ち比べてみましょうね。
さて、上の写真が練習や試合で使う弾で、下が有事の際に実際に使う弾です。弾頭がまったく違うのが分かりますよね。箱にも「PERSONAL DEFFENSE」って書いてあります。値段も倍以上します。

ハローポイント弾は弾頭が複雑な形をしているので、フルメタルジャケット弾と比べるとジャムしやすいです。

フィーディングランプがキレイじゃないと、装弾不良しやすいです。ランプの角度やチェンバーとの境目など、結構デリケートです。
いつもキレイにしておくのが理想的ですが、逆に、フィーディングランプがどれくらいまで汚れていてもちゃんと装弾されるか、実際のハローポイント弾でテストするんです。
弾が高いのでお金がかかるテストですが、命には代えられませんので、お仕事で銃を使う人たちほど定期的にやっています。
CCWのライセンスを取った時のインストラクターからも、「マガジンとチェンバーに入っているアンモは、定期的に撃って新しい弾にしなさい」と、習いました。
すべてファクトリーアンモです
ちょうど良い機会なので、グアムの観光客向けの屋内射撃場や野外射撃ツアーで使用されている、弾薬について書きます。
ハワイは分かりませんが、グアムの屋内射撃場や野外射撃ツアーで使用されている弾薬は、現在、すべてファクトリーアンモです。






2020年のコロナ禍以前は、確かにグアムの屋内射撃場で使用していた弾薬はほぼすべてリロード弾でした。COVID-19でグアムの観光業が3年以上ストップしたので、グアムでリロード弾を作っていた業者さんが、ビジネスを閉めてしまいました。
野外射撃ツアーに関しては、CQBグアムはすべてファクトリーアンモ、他のツアーは一部リロード弾を使用していました。
もう一度、書きますね。
グアムの観光客向けの屋内射撃場や野外射撃ツアーで使用されている弾薬は、2024年7月現在、すべてファクトリーアンモです。
先日、YouTubeに
という動画をアップしたのですが、タイトル負けして肝心な部分を説明できていなかったので、ここに補足させてください。
ここ30年くらいでしょうか、グアムの観光客向けの射撃場やツアーで使用されている弾薬が、ファクトリー弾かリロード弾かで話題になるのを、特にインターネット上で見かけます。
「屋内射撃場のそれは再生弾で弱装弾だから、あれは本当(の威力)じゃない」とか、「減装弾だからスライドオープンしない」とか、「素人がフルロードを撃ったら泣きを見る」とか、「観光射撃では安全のために火薬をギリギリまで減らしている」とか、、、
確かにリロード弾の中には、銃が作動するに十分なパワーがあれば、火薬は可能な限り減らされたものもあります。弾頭も、10数メートル先のペーパーターゲットに穴が開けられれば良いのであれば、鉛の弾で十分です。



だからと言って、それで安全性が高まるわけではありませんし、射撃そのものの本質が変わるわけではありません。武器であることには変わりませんし、安全に取り扱えなければ危険です。
ひと言で「銃を撃つ」と言っても、銃の引き金を引くのと、銃を取り扱うのでは、やることが10倍以上あります。状況によってはもっとあることでしょう。引き金を引くのは銃を撃つことのほんの一部で、その前後にやることや考えることがいろいろあります。
僕はそこが面白いと思っています。
どんなに良く狙っても、引き金をきれいに引けなければ、弾は思ったところに飛んでいきません。10メートル先の60センチの的と、30メートル先の25センチの的では、照準にかける時間が違ってきます。17発入っていたマガジンをどのタイミングでリロードするか、今、何発撃ったか、あと何発残っているか、、、やることや考えることがたくさんあります。

観光での体験射撃には必要ないかもしれません。でも僕はそこを皆さんにお伝えしたいんです。ツアーで一緒にやりたいんです。銃を安全に適切に取り扱うことができるようになるため、射撃手になるための実弾射撃ツアー。
日本にいたらまったく必要のない、役に立たないスキルだと言う人もいるでしょう。僕は決してそんなことはないと思っています。
必ず道具には、それを使う「目的(用途)」と「理由」があります。道具そのものとそれを使う目的と理由を良く理解し、道具の先にある対象を学び、自分の体の一部として取り扱えるようになることが、道具を適切に扱うということです。それはどんな道具にも言えます。
特に武器は、テクニックだけではなく、それを正しく使うにふさわしい、使う人の人格や精神状態が求められます。その正しさも、ひとつとは限りません。

グアムシューティングアカデミーの実弾射撃ツアーは、火薬の量なんかじゃない、今まで誰も教えなかった、射撃手としてふさわしい「銃を撃つ」人になるためのツアーなのです。